顎関節症と咬み合わせと身体の変化最近TV、雑誌でよく見かけます。正体を知りたい方は・・・

「本当は怖い家庭の医学」「ためしてガッテン」などで去年連続で放送されました。

民放とNHKの差が興味深かったです(録画してます。たまに院内で流します)

患者さんへの説明ツールとして大変重宝しています。

「ためしてガッテン」
2005年7月13日放送
『口が開かない! 現代病 顎関節症の正体』
「たけしの本当は怖い家庭の医学」
2005年8月30日放送
『本当は怖いアゴの音〜踏み込んだ迷宮〜』

まず最初に顎関節症について、分類が5個あります。

  1. 筋肉
  2. 関節
  3. 関節円板
  4. その他?

それぞれの部位に障害があり、

  1. 痛い
  2. 口が開かない、開きにくい
  3. 音がする

の3症状が特徴的です。

  • 「そういえば音がしてたわ」
  • 「今、顎がひっかるのよね」
  • 「あくびができない」
  • 「硬いのを咬むと疲れる」
  • 「口を開けると痛い時がある」

思い当たる症状はありませんか?

教科書的ですが、60点ぐらいはカバーしています。

治療は、年齢、生活習慣、ストレス、癖、等に大きく左右されます。私の基準は

  • 「どのくらい困っているのだろう?」
  • 「緊急性があるだろうか?(特に若い人)」
  • 「良くなる可能性は?そして治療のメリット、デメリットは?」

以上の3点です。診断というか見極めがコツです。

当然「お話をきく」事が一番大事になります。資料(データ)収集も欠かせません。

当院の変わった資料(データ)収集用機器はこちら

咬み合わせがどうしたの?悪いとどうなの?

確かに今朝も御飯を食べたし、昨日は焼肉だったし、食事をしない人はいません。生きるためには必ず食事をしないといけません。

つまり、「咬み合わせに不調があっても気づかずに食事をしなくてはいけないのです」

「生きるためにお口は動き続けなければいけないのです」

それ故に殆んどのケースで患者様は気づいていません。

では「咬み合わせ」に疑問を持って困ってしまって来院される方の主訴は何でしょう?

当院にご紹介で遠方より来院された方のケースです。

こちらをクリック

つらい症状と、歯科へのすごい不信感が伝わってきます。お話を聞いて資料を取って、お口の中を拝見させていただくと。

「これはつらいだろう・・」

「咬み合わせの変化」に伴う不調は、歯科治療や外傷などで急に気づかれるケースもありますが、大概はじわりとかなり進んでから、気づかれる場合が多いものです。

原因は歯軋りや、咬み癖や、歯並び、ストレス、歯科治療など複数が絡まりあっています。しかし程度の差を左右するのは、引き金となるのは歯科治療なのかなと感じています。

不幸にも悲しい状態に陥った患者様を治療するのは期間がかかるケースが多いです。患者様がある程度納得されないと、終わりません。

治療法は咬み合わせをマウスピースのようなものや、精密な仮歯に置き換えてよい状態に仕上げていきます。矯正治療や、インプラントなど大掛かりな治療になるケースもあります。

その上一度崩れた咬み合わせは修復後も変化することがあり、メンテナンスなどで経過を観察する必要があります。生活習慣のアドバイスも欠かせません。

それにも増して「咬み合わせ」の治療で大事なことは最初に結果を出して患者様と仲良くなることです。治療の未来を左右する一番の要因です。

では今現在、潜在的な咬み合わせの問題を持っておられるけど、気づいていない症状のない患者様の治療はどうなるのでしょう?

今まで歯科医院で、「かみ合わせ」についてきちんと話をしてもらったことがありますか?ここが一番の歯科治療の大事なことだと思います。

当院では今の患者様の状態をお知らせします。難しいことではありません。

「何故この歯が悪くなったのか?」「どうして咬めなくなったのか?」を説明します。

今まで歯科医院での説明は

  • 「穴が開いてますよ」
  • 「抜かんといかんですね」
  • 「やり直しですね」

症状の説明だけで、「何故そうなったのか?」の説明はありましたか?

私達歯科医師は歯科衛生士は事実を知ってしまった以上は、知らん振りはできません。お知らせする義務があります。

気づいてないからといって間違ってもより悪くなるような歯科治療をしないことです。そして治療のゴールを数多く患者様に提示して、患者様がを選ばれた治療のゴールをベストにするように努力することです。

私一人で多くの患者さんと仲良くなって、コミュニケーションを図るのは時間的にしんどい作業です。特に気づいておられない患者様に対しては。そのために当院では担当衛生士さんに知識や経験や技術、会話、笑顔を磨いてもらって本当に助けてもらっています。

さて、最後は「咬み合わせと身体」についてです。前述したような「本当は怖い家庭の医学」のようなケースも事実です。

「頭痛」「肩こり」「腰痛」「不安感」「うつ病」など少し誇張しすぎな気はします。しかし

  • 「脳外科や、耳鼻科に行ったけど異常無しでした」
  • 「毎週整体に通います(小学生ですよ)」
  • 「冷え性と偏頭痛です(高校生男子)」

などの昔は無かった患者様がいるのは事実です。歯科の領域も含んだ複雑な身体のバランスが原因でだんだん増えてきてる気がします。咬み合わせだけで「治る」ことは少ないです。改善するといった感じでとらえています。

実際には患者様が一番気づいてくれる身体の変化は、ズバリ「顔」と「姿勢」です。そしてそれを主訴で訪れる方も沢山おられます。

治療例はこちら

終了後5年経ちますが今も良好でメンテナンスに定期的に笑顔で来院されます。私たちも嬉しい限りです。顔の筋肉を使うのは「咬むこと」「笑顔」の二つが主だと思います。この二つが健康ならば、顔そのものにも、影響はあると思っています。

最後に

咬み合わせを不定愁訴や、肩こり、頭痛など身体と結びつけて治療する考え方もあります。、患者さんのほうから「歯じゃろうか?肩こりじゃろうか」という言葉も良く聞きます。当院においては患者様のそういう訴えを、「便利な楽しい目安」として利用しています。

  • 「肩こり取れたら100円頂戴ね」
  • 「最近足の調子はどうですか?」
  • 「お顔がやわらかくなってきましたね」

こんな感じです。

説明をきちんとすれば、患者様も治療の目安の一つにしてくれます。少しでも結果が出ると半信半疑から協力的になってくださいます。そうなると歯の治療も上手くいきます。歯の調子が良くて、身体の調子が少しでもよくなってくれればいいかな。

お口の中の変化を患者様は殆んど気づきません。ところが身体の症状の変化(姿勢や生活レベルも含めて)にはとても敏感です。それを頼りに、ゴールを決めることもあります。

顎関節症と身体と咬み合わせ、本当に諸説あります。民放とNHKの同時期の番組でさえ、かなり違うスタンスでした。日本中で真逆の意見、理論、ポリシーが飛び交っているのが今の歯科の現状です。極端な理論、怪しい方法さえもあります。

当院の「咬み合わせと身体」の考え方は、繰り返しますが「便利な楽しい目安」です。

追伸

当院では患者様が望めば良くなる可能性が高ければ、あらゆる努力を惜しみません。

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